OLの夢日記

6月の私はどん底だった。

営業目標を全然達成できない。あげくに、過去の努力不足と無能感をみんなの前で晒され、「社会に必要のない人間」とまで言われた。屈辱すぎて2週間ぶっ続けで凹んだ。何をしていてもその暴言が頭をよぎり、休日もそのことばかり頭に浮かんで何も楽しめない。「そうか、こうやって人は鬱になるんだね!」と思った。

毎日「早く死にたい」と思っていたので明らかに精神に異常をきたしていると感じ、私は占いを熟読したり、メンタルを鍛える方法を検索したり、メンタルの本を読んだり、最終的には街頭に立っているエホバの証人の人をガン見していた。あと一歩で「私を仲間に入れてください」と泣きながらすがりつきそうだった。

あれこれやりながら結局これだ!というものは見つからず、本当は多分心療内科とか精神科に行くべきなんだろうけど、”内観”することで多少の改善ができるのではないかと思った私は、以下のように毎日を過ごすことに決めた。

 

①なんの予定もない日は何かしらで営業に行く。

訪問して提案する。「会社に居なくてもいい」というメリットがあるし、何より、数字を出すには一番これがいいからだ。

②感情を捨てる。

転職してきた先輩が「私は前の会社に感情を捨ててきた」と言っていて、それが妙に印象的だった。どうりでその先輩はいつも一定のテンションで仕事をしている。仕事で嫌なことをいわれたり嫌な人がいることなど「当然」で(これはかの有名なシャイニング丸の内さんも言っていた)、そんなことより売上をあげることだけを考えましょう、ということだ。

③インプットを始めた。

今までは朝は始業の45分前に飛び起きることなどザラで、バッタバタ会社に(遅刻気味に)行き、だらだら仕事して、残業して、寝るためだけに帰宅していた。とにかくこのままではインプットをする時間がないので、普段は7〜8時、遅くても10時には帰ることを目標にした(緊急の仕事がある日はのぞく)。朝は7時に起きることにした。そのために、12時に寝た。

じゃあ何をするのかというと、朝は朝ごはんを食べるようになり、仕事のための本を読んだ。夜は、資格の勉強と、新聞を読んだ。また、業界のことを知るために読まなければいけない専門書というものが存在するのだが、それは土日のどちらかあいている日を勉強の時間にあてた。お金がないので本屋さんで立ち読みしたく、そうなると土日しか実質時間はなかったが、どうせ家にいても寝るだけだし、読むのにそう時間はかからないからだ。完璧は目指さず、倍速流し読みでもいいからとにかくインプットすることを考えた。

 

こうやって決めると、②は気持ちのもちようの話なのだが、①や③は”努力”の話なのでつらくなる。私は厭世的なのですぐ「早く死ねるならこんなことしなくてすむ」とか「仕事だからやっているだけで本当はこんなことしたくない」とか言い出してしまう。そういうのは、精神的にあまりいいことではないので、こういうときこそクリエイティブにならねばと思い、いくつか対策を考えた。

 

①努力の過程をインスタにアップする。

主に受験生がやっている「勉強垢」みたいなものを、私も始めてみた。勉強中です☆とアピールするために、文房具やら参考書やらを写メにとってアップするのだ。これに加えて「起業女子」と呼ばれるひとたちのキラキラアカウントを研究し、私も偽装キラキラOL感を出して、自分のモチベーションを高めることにした。

②自分のことを褒める

ばかみたいな話だが、周りに誰も自分のことを褒めてくれる人がおらず、褒めてもらえるほどの結果も出していない私がノリノリで仕事をするには、こうするしかない。というか、よかったことと改善点をふりかえり、PDCAをまわすことにした。以前ためしてみたときすぐに飽きてしまったことのだけれど、どうも自分の悪いところにばかり目がいってしまうので、1日の振り返りをすることにした。ちょうどこの日記があったので助かった(でもブログを書いた日でも夜は11時にはパソコンを閉じた。目がさえて寝れなくなるので)

③今の頑張りが明るい転職活動につながると夢想する

スキルがない→転職できない、てことは逆に、スキルがあれば転職できるじゃん!?と思ってがんばった。

(他に今はまだ思いつかないけどなんかやったことにする)

 

こうした生活を半年続けてみた。するとどうだろう。とにかくどん底にいた6月の私は1週間後にはほぼ回復していたし、1ヶ月するころにはその生活も苦じゃなくなっていて、うわさの朝活女子ってやつになれていた。営業に行くことが当たり前の毎日になり、いい感じに数字もちょっと見えていた。この時点で今までのダラダラOL生活はなんだったのか…と思うほどなんか変わったのを感じていた。そして気持ちよく夏休みをとれたし、秋になるころには予定より多く数字が見えていた。ついには、絶対無理だと思っていた年間目標を11月の時点で達成できていた。

 

気づいたのがまだ早いうちでよかった。いやいや仕事をしていた2年半だけど、ここで思いっきりギアチェンジできてよかった。一生の財産になる半年間だったと思う。挫折から学ぶことは多かった。

 

 

 

 

という半年間になるように行動します、という夢日記です。